ソバン ヘジュ板膳4
ソバン(小盤)=李朝時代に発達した足付きの1人用の小さなお膳。
黄海道海州地域(現在の平壌の南側)で使われヘジュバン( 海州盤 해주반 )と呼ばれるソバンの脚の部分がない天板のみの状態です。
へジュバンは長方形の天板を持ち、脚の側板に緻密な透かし彫りが施されることが多いのが特徴です。
天板だけですがとても使いやすいのです。軽量ということもありますが移動する際に裏面の脚部の溝に指がちょうど入り、安定するんです。
1人用の食事やテーブルの側においてトレーとしても…また敷板として香炉や花器などをディスプレイするのも素敵です。
栓(せん)の木で作られたと伺っています。確かに軽く手ざわりもやわらかな印象です。
天板の四隅には花の彫が施され裏面を見ると○○教会というハングル文字の跡が薄く見えています。
光沢はありませんが木肌はザラっとしておらず、お手入れもしやすいと思います。
上塗り、はがれや深い傷がございます。また裏面をみますと亀裂や割れ、欠けが見受けられますことご了承ください。
大木を切り、板にし、削りカタチを作りそして漆を塗る…
何度も繰り返された補修の跡は大切に使い続けていた証です。使い込まれた証の傷までもが愛おしく感じられます。
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□ 製造年代不詳
□ 素材:松
□ サイズ:W33×D45.5×H2.5cm
無垢家具は生きています。
強い光に長時間さらされると、変色や塗装の原因になりますので、なるべく常時直射日光があたりにくい場所に設置してください。また極端な乾燥や湿気の多すぎる場所でのご使用も無垢木に変化を与えてしまいます。
日頃のお手入れは乾拭きか硬く絞った布で、艶を出したい時は家具専用オイルや蜜蝋ワックスを布に含ませ拭くと美しい状態を保てます。