斉藤幸代のうつわ
新しいうつわをご紹介することになりました…
始まりはインスタグラムで偶然見つけた1枚の写真。

斉藤さんのインスタグラムより
ふっくらな丸みを帯びた曲線で描かれた美しい白磁の銘々皿。
その輪郭は李朝時代を代表する「月壺(タルハンアリ)」を連想し、青みを帯びた透明感のある白磁の色に奥ゆかさと余白の美を感じたのです。
華美な装飾はありませんが日々の暮らしの中でふと目にしたとき、心が和らぐような…
画面越しでありながら思わず手を伸ばしたくなったのです。
心を惹かれ、作り手のことを知りたくなりました。
淡路島に住む斉藤幸代さんという女性の方でした。
斉藤さんは「型打ち」という技法で作陶されています。
「型打ち」とは…
あらかじめベースとなる型を作り、乾ききっていない状態の素地をこの型にかぶせ押しあて非円形のうつわを作る技法です。
その仕事は驚くほど繊細で優美。
この型づくりが肝と言えます。
成形し文様を下書きし彫っていく。
草花や昆虫、吉祥の文様…斉藤さんの描く儚げで美しい自然のモチーフに古陶磁を思わせる懐かしさが宿り、女性ならではのやさしい感性が立体的に浮かび上がるのです。
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斉藤さんのこと…
有田を訪れたことがきっかけで会社員をやめられ、陶芸の道へ
-2000年 佐賀県立有田窯業大学校ろくろ課卒業後、師である佐藤走波窯で修業
-2006年 独立
淡路島へ移住、個展や企画展などで活動されています。
第2の故郷である有田の陶器市には毎年参加されています。
有田!
あー、そうだったのですね!
有田で学ばれたという経歴を知り、私の中でひとつの点と点が結びつきました。
有田焼は朝鮮半島から渡来した陶工たちの技術と結びつきが深く、代表的な人物として「有田焼の祖」と呼ばれる 李参平 、ドラマ「火の神ジョンイ」で知られる百婆仙が知られています。
斎藤さんの作品に韓国の白磁を思わせる趣を感じたのは、決して偶然ではなかったのかもしれません。そのつながりを知ったことはとても印象的でした。
技術や文化は時代や国境を越えながら受け継がれ、
それぞれの土地で新たな美しさを育んでいきます。
斉藤さんの作品との出会いは、その美意識が国境を越えてつながっていることを改めて感じさせてくれました。
斉藤さんの作品の魅力をぜひご紹介したい!とはやる思いでご連絡させていただき、このご縁が生まれました。
国や時代を越えて受け継がれてきた、静かでおおらかな美しさ。
そんな魅力を感じていただき暮らしにプラスしていただけると嬉しく思います。