目利きたちを魅了してやまない
李朝の道具
李朝の道具〜ソバン3
ソバン(小盤)=李朝時代に発達した足付きの小さなお膳です。
食事を運び、かつ食べるという、なんとも合理的な道具ですがその用の美が見直され多くのファンを持つくらしの道具です。
漆で仕上げられた十二角の天板と、足は外に反った虎足のデザイン。
虎足はおもに両班の間で使われたといわれています。スキー板のような足のデザインはオンドルの熱を逃がさぬよう床に油紙を貼っていた為、その紙を破かないための配慮からきたものです。
天板と少し高いフチの間にところどころ黒くなっていますが、これは人の手に掴まれ使い続けた「手ずれ」の跡…目利きたちはこれを「馴染み」と呼んで尊び、愛用したと知りました。
何度も漆を施し長く使い続けた跡がうかがえます。男性でしたら片手で持ち運び出来ると思いますが、女性の力ではなんとか…どっしり重厚感が感じられます。
大木を切り、板にし、削りカタチづくる。そして漆を塗る。
使い込まれた証の傷までもが愛おしく感じられます。今、ここにある縁を大切に一生お使いいただければと思います。
ソファの横で読みかけの雑誌やカップを置いたり、お客様が来られた時は、ワインをのせておもてなし、和室のしつらえのひとつとして一輪挿しを飾ったり…現代の暮らしにも溶けこみます。
「用の美」…使われてこそ美しい。現代まで息づく李朝の道具はいくつもの時代を見つめてきたからこそ、輝き続け、これからも私たちを魅了してやまないことでしょう。
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□アンティーク
□ 素材:けやき
□ サイズ:Φ400×H260mm
アンティークの為、傷や欠けが見受けられますことご理解くださいませ。
無垢家具は生きています。
強い光に長時間さらされると、変色や塗装の原因になりますので、なるべく常時直射日光があたりにくい場所に設置してください。また極端な乾燥や湿気の多すぎる場所でのご使用も無垢木に変化を与えてしまいます。
日頃のお手入れは乾拭きか硬く絞った布で、艶を出したい時は家具専用オイルを布に含ませ拭くと美しい状態を保てます。